小児歯科・ベロタッチ・MFT(口腔筋機能療法)

小児歯科


当院は「ママとこどものはいしゃさん。」加盟院です。


ママとこどものはいしゃさん。



当院の小児歯科治療の3つの方針


①むし歯の予防
将来、お子様がむし歯にならないためにも、歯科医院でフッ素を塗ったり、自立した習慣と食習慣により自分自身で自分の歯をキレイにできることが重要です。小さいころからのクセづけが必要です。

②歯周病の予防
将来、お子様が歯周病にならないために、ハミガキなどの取り組みで、歯周病菌がお口の中に定着しないように予防することが重要です。正しい方法でのハミガキを心がけましょう。
※衛生士さんに教えてもらいましょう。

③歯並びの予防
将来、お子様を悪い歯並びにさせない予防習慣を身につけさせることが重要です。身体の正しい成長のためにも、予防が重要となります。綺麗な歯並びや身体の正しい成長は、予防習慣によってできるのです。


ニコニコクラブ


当院では、むし歯があるけど、歯医者さんが嫌いで、むし歯治療に対して恐怖感を持っているお子様のために、 様々な工夫を凝らした治療を行っています。

私が、下記のような治療の方法を始めたのには理由があります。治療が怖いというお子さんが来られた際やはり、 どうしても椅子に乗ることすら、怖がるので苦労した経験があります。 その際どのようにすれば、治療をスムーズに受けてくれるのか、恐怖感を持たないようになるのかという、ことを考えるようになりました。

具体的には福岡県で開業されているおがた小児歯科医院の緒方先生のセミナーを聞きに行ったり、 岡山大学歯学部小児歯科学 講師の岡崎好秀先生のお話を参考にし、診療台に乗る恐怖感をなくす方法を取り入れたりや、 治療の内容を絵(イラスト)や写真にして伝えることで、十分治療が出来ることができるようになりました。

今までは他の医院に行っていましたが、なかなか怖くて治療を拒否していたお子さんが、当院に来ていただいて、 上手に治療を受けてもらえたことがありました。そのときそのお母さんが、治療後感激して泣いて感謝されたことがあり、 私も大変嬉しくやりがいを感じたことがありました。今後とももっと、治療を受けていただきやすいような小児歯科を行っていきたいと思っています。

しょうばたけ歯科で行っている小児歯科治療(特に、治療を怖がれるお子さんに対してのみ行っています)


❶診療台に怖くなく、楽しく乗ってもらえるように、 オリジナルの人型のマットを使います。


人型のマットを引くことで、診療台に親しみを持ってもらい、乗りやすくなるという効果があります。

❷診療カードを使った治療説明

治療の内容を書いたイラストのプレートを診療台の横に並べ、どのような治療をするのかをイラストで説明することで、 不安感を抑えることが出来ます。

治療が進むに従って、プレートをどんどん、外していきますので前もって治療のイメージがわかり、 残りの治療が少なくなっていくのが、目でわかるので、気分が楽になり、治療の恐怖感を抑えることが出来るのです。

診療でじっとできないお子様に対する治療方法




❶診療を受けられる態勢にトレーニングを行います。

診療台にじっとすわれるようにトレーニングを行い、じっと座れるようになってから診療を行います。 「例えばアンパンマンのエプロンシアターを使ったトレーニングなどがあります。」

❷落ちついて診療を受けられる環境づくりをとっています。

窓の外の風景や、周りの環境に気が散って落ち着かないことがないように、カーテンで仕切って診療を行うことも可能です。

❸基本的に他の患者さんがいない時に診療を行います。

周りの環境に影響される可能性があれば、他の患者さんがいない時に治療を行うことも可能です。

❹診療カードを使った治療説明(上記小児歯科治療参照)

治療の内容を書いたイラストのプレートを診療台の横に並べ、 どのような治療をするのかをイラストで説明することで、不安感を抑えることが出来ます。

ニコニコクラブ
大切なお子様の健全な発育(機能・見た目)を目指す、すべてのお母様をサポートします!

子供のときの歯のケアはとっても大切。子供のときに虫歯に なってしまうと、大人になったときの歯並びにも影響してきます。 このニコニコクラブでしっかりケアをして、かわいいニコニコ笑顔 を手に入れましょう。


入会した方への特典

  • 写真入り手帳(お写真はニコニコクラブの仲間と一緒に待合室の横に掲示させていただきます。)

  • たのしいおもちゃプレゼント!来院のたびにゲーム感覚でポイント加算。貯まったポイントに応じてたのしいおもちゃをプレゼントします。お子様が楽しく通える工夫をしております。

12歳で虫歯ゼロ!のプログラム内容


❶むし歯になりにくい歯を強くするフッ素の塗布。

フッ素は、むし歯菌を寄せ付けにくくするもので、歯ブラシを使って塗布します。

❷お口をキレイにする歯磨き

テスター(錠剤)を使って、磨き残しに色をつけて丁寧に歯磨き指導をします。(来院時には必ず歯ブラシをお持ち下さい)

❸歯をピカピカにするクリーニング

歯の表面を特別なブラシでお掃除します。

❹歯垢(しこう)の除去

歯には丁寧に磨いてもとれにくい箇所があります。定期的に専門家が行うことで、むし歯になる可能性を大幅に減少させます。

※12歳までのお子様ならどなたでもご入会いただけます。もちろん入会金無料です。

ニコニコクラブの診療の流れ


❶クラブへの参加

参加費は無料です。12歳でむし歯ゼロを目指して楽しくご来院ください。

❷初診検査

どこがどのように悪いのか、各種検査します。問診・レントゲン・写真・模型などを使います。

オプション検査

むし歯になる原因には個人差があります。唾液検査を行い、より精密な予防法を調べます。(別途料金)

カウンセリング

検査の結果に基づき、お口の中全体の状況を説明し、今後の歯の育て方についてご説明します。

必要な場合治療スタート

本格的な治療に入る必要がある場合は、お口の中全体を捉えたトータルな治療を進めていきます。

ブラッシング指導・プロによる歯石除去

自分にあった歯の磨き方を身につけるために、専門家が歯の磨き方を丁寧にご指導致します。また、歯のクリーニングも実施いたします。

12歳でキレイな歯並び、むし歯ゼロ達成のために!

大人になった時のキレイな歯並びとむし歯のない健康なお口は、お子様にとって必ず大切な財産となります。ぜひ、ニコニコクラブで一緒にお子様の大切な歯を健康に育てましょう。


最新の子どもの矯正「プレオルソ」





乳歯ケアのポイント


乳歯ケアのポイント


乳歯期からのケアが丈夫な歯を作ります。

乳歯のむし歯は、永久歯の発育、歯並びに影響を与えると言われています。お子さんには歯磨きする習慣をつけさせ、 親御さんはお子さんの磨き残しを丁寧に仕上げ磨きすることで大切なお子さんの歯を守りましょう。

乳歯はこんなに大切。

乳歯はいずれ生え変わるからといって、おろそかにはできません。乳歯のむし歯は進行が早く、出生時から顎の中で 形成されている永久歯や、全身の健康にも悪影響を及ぼします。

  • むし歯が根まで進むと、根に膿が残り、永久歯もむし歯になりやすくなります。
  • むし歯で乳歯を失うと、永久歯が正しい位置に生えてこないため、歯並びが悪くなることがあります。
  • 噛む能力が低下するため、顎の発達に影響し、栄養の消化・吸収にも悪影響を及ぼすことがあります。
乳歯の生える標準的な時期と順番
虫歯になりやすい箇所

自分で磨く習慣づけ

  • 歯が生えてきたら、歯ブラシを持たせてみましょう。
  • 習慣づけるため、なるべく決まった時間にさせるようにしましょう。
  • 子どもは親の真似をしたがりますので一緒に磨きましょう。
  • ゲーム感覚を取り入れてみましょう。
  • 上手にできたらほめてあげましょう。

保護者磨き・仕上げ磨きの基本

~歯が生えはじめたら歯磨きをはじめましょう~

❶姿勢
お子さんの口の中がよく見えるような状態で、明るい場所で、寝かせ磨きがベストです。

❷持ち方
力の入りすぎないペングリップで手首の動きをコントロー。

❸磨き方
一箇所につき10~20回を目安に毛先を細かく動かします。
【前歯】
唇をそっと押し上げて磨きます。
外側
歯ブラシは垂直に当て、人差し指を歯肉に軽く当てて、指に祖って左右に小刻みに動かします。
内側
歯ブラシを縦に当て、先端を使って1本1本磨きます。
【奥歯】
唇をそっと横に広げて磨きます。
外側・内側
歯ブラシを傾けて斜めに入れ、歯の間に毛先を入れるイメージで磨きます。
噛み合わせの溝
溝に垂直に歯ブラシを当て、手前にかき出すように磨きます。
※お子さんの集中力が続くよう、短い時間で手早く磨きましょう。

0~3歳までの歯


0~3歳までの歯でお母さんに大切にしていただきたいこと

小さなお子様の歯は全部で20本生えてきます。「どうせ大人の歯が生えてくるから、そんなに神経質になることはないんじゃないの?」...なんて声も聞こえてきそうですね。実は最近では、お子様の歯にはこんなに大切なことがあることがわかってきました。

❶「噛む」という行為は知能の発達に影響がある!?

食べ物をよく噛むことで、そのアゴの振動が直接脳に伝わります。 その脳への振動が脳細胞を活性化させ、知能の発達を促すという学説があります。 確かにネズミなどの実験では、歯を抜き、「噛む」ことのなくなったネズミは以前よりも明らかに能力が低下しました。 大切なお子様の将来のためにも、おいしく「噛める」歯というのは大切なんですね。

❷「噛む」ことで元気な身体をつくる!?

実は食べ物を食べたときにでる「唾液」には殺菌・消化能力があります。 これは自浄作用といって、本来人間が持つすばらしい能力の一つなのです。 その唾液は「噛む」という行為で出てきます。ですから、食べ物をきちんと噛める歯にしておかないと、 唾液の量も減ります。それにより、胃腸の消化吸収力を助ける能力も減ってくるのです。 そして唾液には、身体の中で毒素を発生させる活性酸素を消す効果もあります。 活性酸素は、ガンの原因物質とされており、アトピー性皮膚炎、小児ぜんそく、花粉症など幅広い病気の原因になると報告されています。

0~3歳までの歯磨きポイント

小さなお子様は歯を磨くという行為に対して嫌がらない工夫をしてあげる事が大切です。 ですから、笑顔で優しくマッサージをするように歯磨きをしてあげる事が大切になります。
1歳くらいは脱脂綿に水を含ませて、歯を拭いてください。
2歳くらいは歯と歯のあいだ奥歯のミゾの部分に気をつけてお母さんが磨いてください。まだ歯磨き粉を使う必要はありません。
3歳くらいは、できればお子様に自分で歯を磨く練習をさせてください。最後にお母さんが必ず磨き直してください。

4~8歳までの歯


4~8歳までの歯でお母さんに大切にしていただきたいこと

そろそろ大人の歯が生えてくる時期になります。この時に乳歯にむし歯があると、キレイに生え揃わない事があります。 この時期に歯の専門家である歯医者に予防のために積極的な来院されることをオススメします。 キレイな歯はお子様の将来にとって必ずや大切な財産となります。

ご存知ですか!? 歯並びが悪くなる原因 ワースト5

  • 早く乳歯が抜けてしまった時
  • 乳歯がむし歯になってしまった時
  • 乳歯が抜けずに残ってしまった時
  • アゴが小さく発育した時
  • 歯並びを悪くするクセがある時 -指しゃぶり・ほほ杖・口呼吸などがあります-

4~8歳までの歯磨きポイント

今までと異なり、奥に大人の歯が生えてきますので、今までよりもブラシの先が届きにくく、 また、歯の噛み合せのミゾは細かく狭い為に磨きにくくなってきます。 そして、この奥の歯は上下の噛み合せの基準となります。 それに合わせて他の永久歯が正しく生えるガイドとなります。
歯のミゾに白くなっているのがシーラントです。 ですから、この大人の歯をフッ素入りのシーラントを塗る事でむし歯の予防を行うことをオススメします。 また、定期的に来院してシーラントが取れていないかの確認をしてください。
シーラント塗布

9~12歳までの歯


9~12歳までの歯でお母さんに大切にしていただきたいこと

この時期には全ての永久歯(親しらずを除く)が生え揃っている状態になります。 一度でも治療した歯はやはり、天然の歯には見た目も噛む能力もかないません。 むし歯を長い間放置しておくと、口臭の原因になる他、最悪の場合は抜く事になります。 歯は人間の能力の一つである自然治癒力がありません。きびしい言い方をすれば、 子供のむし歯は大人の責任ともいえます。キレイな歯と歯並びは、勉強や習い事と同等の一生涯に渡る最大の財産です。

歯とスポーツの関係
ご存知ですか?一流のスポーツ選手は歯を噛みしめる力が強いほど、 ものすごいパワーを発揮します。噛みしめたときに上下の面積が広いほど、 すぐれたパワーを発揮すると言われています。 それにはキレイな歯並びであることが大切になってきます。 お子様もこのくらいの年齢からスポーツに対する取り組みが活発になってきます。 お子様の「やる気」をサポートするためにも、大人のお子様の歯への関心が大切になってきます。

9~12歳までの歯磨きポイント
歯と歯の間や奥のミゾに磨き残しがないか確認してください。 自分できちんと磨けたつもりでも、磨き残しがあるかもしれません。 テスターという磨き残しを赤く染め出すものもありますので、ご利用下さい。 寝る前の歯磨きを習慣にしてください。歯並びがきれいに並んでいないところは、 むし歯や歯周病になる可能性が高くなります。万が一、そのような場合は一度ご相談下さい。

ベロタッチ


ベロタッチ


ベロタッチについて、熊本日日新聞に掲載された次の記事をご覧下さい。

ベロタッチ 口の機能促進、誤嚥予防も

(熊本日日新聞 2016年6月30日)

食べたり言葉を発したりすることがうまくできない子どもの口の機能の発達支援や、高齢者の誤嚥[ごえん]、認知症の予防に役立てる健康法として「ベロタッチ」が考案されています。歯ブラシで舌を軽く刺激するだけで効果が期待できるそうです。考案者の一人、熊本市中央区役所保健子ども課長補佐の吉良直子・歯科医師に聞きました。(高本文明)

-どんな狙いでベロタッチを考案したのですか。

「ベロタッチは、脳性まひやダウン症の子どもの口の機能発達を支援しようと、2010年に保健師らと考案しました。子どもの口や舌の動きの発達がゆっくりだと、食べ物をうまくかめずに食事が嫌いになったり、発音が上手にできなかったりすることがあります」

-具体的には、どのような方法ですか。

「ベロタッチは、歯を磨くときに、舌先の3分の1程度の左右と前方を歯ブラシで2~3回軽く、ちょんちょんとタッチするだけです。毎日続けると、舌が押し返すような動きが生まれてきます。口の中や舌の神経に刺激を与え、舌の動きや唾液の分泌を促す狙いがあります。末梢[まっしょう]神経の刺激が中枢神経に伝わり、機能の発達を促すのです」

-ベロタッチのメリットはどんなところにありますか。

「家庭でだれでも手軽に実行できます。お金もかからず、副作用もない健康増進の方法です」
「医療や訓練とは異なる健康法として知っていただきたいです。現在、市民団体の『くまもと歯っぴーかむカムひごまる協議会』が、熊本市中央区を中心に他の団体と連携しながら普及を進めています。保護者や地域の介護職、施設などからの依頼があり、実践を続けています」

-どのような反響がありますか。

「小児歯科医や特別支援学校教諭などの専門職からは、『舌がよく動くようになった』『言葉がはっきりしてきた』『唾液の分泌が促進され、口腔[こうくう]内の清潔感が保たれていると感じる』『奥歯の治療でも嘔吐[おうと]反射を起こさなくなった』などの声が寄せられています」

-ベロタッチは、高齢者の口腔ケアにも役立つのですね。

「高齢者が食事中にむせるなど、食べ物を飲み込む嚥下[えんげ]機能が低下すると、誤嚥性肺炎や窒息などのリスクが高まります。また、口の中を不潔にしていると、唾液などと一緒に細菌が気管に入りやすくなってしまいます」
「ベロタッチで舌の動きや唾液の分泌を改善し、歯磨きで歯垢[しこう]を取るとともに、細菌が集まりやすい舌の上を歯ブラシで2回程度こすることも有効です」

-熊本地震では、避難者をはじめ、口腔ケアの重要性が指摘されていますね。

「地震後、公民館などでベロタッチについてお話しました。災害時にも口腔ケアや鼻呼吸、ベロタッチで口の中の乾燥を防ぐことがとても大切です。避難所や仮設住宅で過ごす方、高齢者のいる家庭など、特に意識していただきたいです」

「ベロタッチを子どもから高齢者まで広く伝えていきたいですね。きっと健康寿命の延伸にも役立つはずと思っています」



MFT(口腔筋機能療法)


お子様のお口はこのような事はありませんか?

MFT(口腔筋機能療法) 対象症例
MFT(口腔筋機能療法) 対象症例
  • 普段から口がポカンと開いている
  • 口を閉じても前歯のすき間ができている
  • 前歯のすき間があるので、お肉などを前歯でかみ切れない
  • むし歯ではないのに奥歯が痛くなる

↓

上記のようなことに当てはまる方は下記のような原因が考えられる可能性がございます。一度チェックをしてみましょう。

原因チェックリスト

  • リラックスしているとき舌が上あごの天井にピタリとついていない

  • 舌の先は「スポット」に触れていない

  • つばを飲み込むときに舌先はスポットについていない

歯のスポット

筋力があり定位置におさまっている舌の先は、この膨らみ(スポット)に触れます! これがスポットポジションです。

ご安心ください。これらの事柄に当てはまっていても「舌の筋力トレーニング」を行うことで改善することがあります。

舌とくちびるの筋力トレーニング「MFT」その1


舌の筋トレ

舌をスライド

舌を上あごに張り付けたら、口を大きく開けたまま舌全体をうしろにゆっくりとずらしていきます。

タン!タン!タン!

舌を上あごに張り付け、舌をタン!タン!タン!と鳴らします。

ガムトレーニング
粒ガムなら1粒、板ガムなら半分をかみます。

ガムトレーニング1
ガムを奥歯で噛んで柔らかくします。
ガムトレーニング2
舌でガムを丸くまとめます。
ガムトレーニング3
ガムを舌で上あごのスポットより少しうしろに張り付けます。
ガムトレーニング4
舌をガムにあてたまま、舌をうしろにずらしてガムを引き伸ばします。
ガムトレーニング4a

舌とくちびるの筋力トレーニング「MFT」その2


口角がキュッと上がり笑顔の印象が明るくなります。
お父さんお母さんも、ごいっしょにどうぞ!

パタカラ

くちびるや口輪筋を鍛える医療用のMパタカラを使うエクササイズです。 歯科医院で購入できますので、使用法を指導してもらいましょう。白いケース付き。

Mパタカラ Sサイズ
患者様参考価格 7,150円 (税込)
販売:株式会社モリタ

イー・ウー体操

思い切り「イー」の口をします。つぎに思い切り「ウー」の口をします。

ボタンで引っ張りっこ

丸くて大きく平たいボタンにタコ糸を通したものを作り、 これをくちびるでくわえて引っ張ります。 ボタンを頑張ってくわえ続けることで、くちびるや口の周りにある口輪筋を鍛えることができます。

正しいあごと歯並びに成長する「かむトレーニング」


現代人のあごは本当に小さくなったの?

現代人は、昔の人と比べて顎が小さくなったといわれてきました。 しかし、日本大学松戸歯学部の葛西教授は興味ある研究を発表しています。 それは「縄文人と現代人の顎の大きさは同じ」という、今までの常識を覆す研究結果です。 葛西教授によれば「縄文人と現代人の下顎骨をCTスキャンした数字を比較した結果、 歯列幅は縄文人が広かったが、骨体最大幅や骨体基底幅は縄文人、現代人ともほぼ同じでした」とのことです。

縄文人の下あご
縄文人の下あご
現代人の下あご
現代人の下あご

内側に倒れこんでいる現代人の歯


下顎の骨自体の大きさに大きな変化がないのに歯列幅だけが小さくなっている現代人。
その理由は左の写真で明らかなように、縄文人の歯が垂直に生えているのに対し、現代人の歯は大きく舌側に倒れているために、歯列幅がせまくなっています。

この原因について葛西教授は「臼歯本来の役割であるすり潰しながら噛む運動『臼摩運動=グラインディング咀嚼』がきわめて少なくなっているため」と分析しています。

「一口30回」など噛む回数だけでなく、「噛み方」の質が歯・顎の成長、ひいてはきれいな歯並びには大切だったのです。 最近は食物の軟食化で、数回歯を上下するだけの噛み方(チョッピング咀嚼)で済ませることが多く、 上下運動に臼歯の横の動きを加えたグラインディング咀嚼はほとんど行われていません。

縄文時代人の歯
現代日本人の歯

あごの成長を促進する「グラインディング咀嚼」


あごの骨は上あごが左右に、下あごが奥に向かって発達します。 グラインディング咀嚼は顎の成長を促すため、成長期の子供で永久歯に生え変わるときに、 乳歯よりも本数が増える歯を受け入れるスペースができ、がたがたの歯並びにならないよう予防すると考えられています。

きれいな歯並びのためにも、歯ごたえのある食物を、臼歯を横に動かして咀嚼し、顎の骨の発達を促すことが必要です。
チョッピング
チョッピング
グラインディング咀嚼
グラインディング

現代の日本人の歯並びと噛む機能との関係


では、噛む機能と歯並びには関連性はあるのでしょうか?
小学校1年生から6年生までの児童の歯列成長変化を経年的に調査してみると、6年生で歯並びが悪い子供は大臼歯の内側に倒れていたりと歯と歯の間が狭くなっていたりしました。正しい歯ならびの子供は大臼歯が縦に直立し、歯と歯の間が平均成長より増加していていました。
両者にかむ機能の違いが影響しているのかを探るため、調べてみると、歯列幅が増加したものはかむ運動が側方に動くグラインディングタイプの噛む様相をしており、咬む力がよりありました。
つまり、噛む機能を強化することで、歯列幅の成長を促進する可能性があることがわかった。

歯並びが悪くなるのを防ぐことができる特殊なガムを使ったトレーニング


トレーニング用ガム「デイアップ」
トレーニング用ガム
「デイアップ」
噛みごたえのある食品と評価された「硬性ガム」について、使用することで噛む機能がどのように変化するのかをテストしました。
対象は平均年齢10.5歳の児童13人です(女児9名、男児4名)。
パネラーには左右両側で「バランス良く噛む」、「口をしっかり閉じて噛む」ことを指導し、1ヵ月間1日2回、朝夕食後10分間の噛むトレーニングを行いました。
1ヵ月間の噛むトレーニングの結果は、ほぼ全ての項目で向上し、左右の噛むバランスを示す 「自由咀嚼の変化(50が左右バランス50:50を示す)」も、55,1と開始前より良い結果が出ました。

また、テスト終了後1カ月を経過した時点でも開始前と比較してほぼすべての項目で有意差を示し、向上した噛む機能が維持されていることが分かりました。
さらに、トレーニング終了3ヵ月後も噛む機能は維持されており、トレーニング開始から6ヵ月で8歳から11歳の子供7人で、チョッピング咀嚼からグラインディング咀嚼へと噛む方法の改善が進んだことで、大臼歯の頬側ヘの直立と歯列幅の増加が確認されています。

以上のことから、硬性ガムによる咀嚼トレーニングは咀嚼機能の向上と咀嚼改善による歯列幅の増加に効果があり、成長期の児童において叢生を予防する効果が期待できるといえます。

「かむトレーニング」はこのようにします


トレーニングは硬めのガムを毎日かむだけです


しっかりかむ習慣をつける

少し硬めのガムを、正しい姿勢でキチンとかむ。 奥歯を左右に動かし、すりつぶすようにかみます。 日を閉じてガムを舌で左右に動かしながらかみます。

トレーニング期間の目安:1か月間
かむ回数の目安:1日2回 各10分間


1日2回を1回にしたり、かむ時間を5分間にするなど、 お子様の年齢やかむ力を考えて取り組みます。大切なのは、正しいかみ方を身につけるために継続することです。


前歯でかみ切る、奥歯ですりつぶす食べ方を心がけましょう


やわらかい食品ばかりを、食べやすいように小さく切って食べていると、かみ切るトレーニングができないまま、食物を飲み込むことになります。
乳歯が生えそろったら、少し硬めの食材を使ったり、調理方法を工夫し、野菜などは少し大きめに、繊維質の歯ごたえが残るように切ることを指導しましょう。
大きめの惣菜を前歯でかみ切ることができれば、ゴクンと飲み込める大きさにまで奥歯ですりつぶすことが自然に身についてきます。 また、噛む回数が増加することにもなります。

食事をすることは「楽しいこと」と指導しましよう


食卓で子供だけでの食事、テレビを見ながら食べる食事は何を食べているかさえ分からないでしよう。食事はお腹がすいたから食べるだけではないのです。
家族と一緒に楽しく会話しながら食べることで、子供は保護者の様子を見ながら、食事のマナーを学びます。 保護者も「よくかんで食べる」、「肘をつかないように」、「口を開けたまま食べないように」など、当たり前のことを当たり前にできるよう指導を行います。 食べることは楽しいこと。これが食育の基本です。



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TEL:086-422-3027

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