フッ素配合の歯磨き剤の使い方

こんにちは。院長の正畠です。
いつの間にか季節はすっかり秋模様となりました。
この時期は朝晩と日中の寒暖差が大きく、
免疫力の低下から歯の
痛みなどの症状が出る恐れもあります。

皆さま体調管理には、くれぐれも気をつけて
どうぞ穏やかな秋をお過ごしください。
 

さて今回はタイトルのとおり、
フッ素が配合された歯磨き剤の
効果的な使い方を見ていきましょう。

フッ素のむし歯予防効果が周知されて久しく、
今や多くの歯磨き粉にフッ化物が添加されています。
しかしその効果を最大限に引き出すには、
「歯ブラシにのせてこするだけ」でなく、
ちょっとした工夫が大切です。

主なポイントは下記のとおりです。

1.1日2回は歯磨きをし、
そのうち1回は就寝前にしましょう。
(むし歯菌は就寝中に最も増殖するといわれています!)

2.歯磨き前に歯ブラシを軽く湿らせましょう。

3.最初はむし歯になりやすい歯(奥歯など)から
磨くようにしましょう。

4.歯と歯のあいだは、
歯ブラシをやや傾けてしっかり磨きましょう。

5.歯磨き時間は2分程度を目標にしましょう。

6.歯磨き後のすすぎは少量の水で最小限にとどめましょう。
(必要以上にすすぐと、
フッ素まで一緒に流れてしまう可能性があります)


 
なおフッ素は年齢に応じて
推奨される濃度や使用量が変わります。

フッ素を過剰に摂取すると
「フッ素症」を発症し、
歯の色調異常などを
引き起こす可能性があります。

1400ppmを超えるような
高濃度のフッ素配合歯磨き剤は
お子さまが6歳になるまで使用を控え、

それまでは1000ppm以下の
フッ素濃度の低い歯磨き剤を活用し、
量も大人より少なめにしましょう。

 
 
 

正畠(しょうばたけ)歯科医院
〒710-0046
岡山県倉敷市中央2丁目18-8
TEL:086-422-3027
URL:https://www.shobatake.com/
Googleマップ:https://goo.gl/maps/ZkpmQum2siN5ontW9

母子ともにリスクが! 妊娠中の口腔ケアの重要性

 

こんにちは。院長の正畠です。
秋といえば「食欲の秋」
旬の食材を味わうのが楽しみになる季節です。

 

旬の食材はおいしいだけでなく
栄養価も高いため、
積極的に食事に取り入れたいですね。

 

そんな食事が楽しみな季節だからこそ、
お口のケアも欠かせません。

 

中でも妊娠中の方は
お口のトラブルが起こりやすく、
母子の健康にも悪影響を与えうるため、
特に注意が必要です。

 

そこで今回は、
妊娠中の口腔ケアの重要性について
お話ししていきます。

 

 

 

 

◆痛みや不快感も!?
 妊娠中に起こりやすいお口のトラブル

 

かつては
「一子を得ると一歯を失う」
といわれたほど、
妊娠中は口内にさまざまな問題が
発生しやすくなります。

 

「気分が悪くて、歯が磨けない」
「だ液がネバついて気持ち悪い」
などがその代表例です。

 

 

 

また、妊娠前にはなかった
以下のようなトラブルに悩まされる方も
少なくありません。

 

・歯や歯ぐきに痛みがある
・歯ぐきに腫れや出血がある
・冷たいものや熱いものがしみる
・口臭が強くなる

 

 

 

 

◆なぜ妊娠中にお口のトラブルが起きるのか?

 

その要因のひとつが、妊娠中における
女性ホルモンの分泌量の増加です。
これにより、女性の体には
さまざまな変化が生じます。

 

これはお口の中も例外ではなく、
サラサラだっただ液が粘り気を増し、
つわりによって
歯みがきが困難になるなどして、
普段よりもお口の中を
清潔に保つ力が弱まります

 

また、歯周病菌の中には
女性ホルモンによって
活発になる菌が存在することも、
妊娠中に歯ぐきの腫れや
出血が多くなる一因です。

 

さらに、妊娠後期に入り
お腹が大きくなると、
一度に食べられる食事の量が限られるため、
結果的に食事の回数が増えていきます。
それに応じたケアが不足してしまうことも、
お口のトラブルが増える要因となります。

 

 

 

 

◆赤ちゃんにも悪影響が!?
 妊娠中の歯周病に要注意

 

妊娠中のお口のトラブルは
お母さんだけの問題ではなく、
赤ちゃんにまで影響する恐れがあります。

 

その一例が、早産や低体重児出産です。

 

近年の研究により、妊娠中の歯周病は
早産や低体重児出産のリスクを約2倍~4倍も
高めることがわかっています。

 

これは、歯周病の原因菌や歯ぐきの炎症が、
子宮の収縮に影響を与えるため
考えられています。

 

 

 

このことから、
妊娠中はお母さん自身だけではなく
お腹の赤ちゃんの健康を守るためにも、
お口のケアは欠かせません。

 

 

 

 

◆安定期に入ったら歯科受診を!

 

妊娠中のお口の健康は、
お母さんと赤ちゃん、双方に大切です。

 

妊娠安定期(妊娠16週~27週)に入ったら、
ぜひ歯科医院で検査とクリーニングを受けましょう。
また、安定期であれば
必要な歯科治療を受けることも可能です。

 

 

 

 

定期的なケアでお口の健康を保ち、
安心して出産を迎えられるよう、
私たちも全力でサポートいたします。

 

妊娠中のお口のケアで気になることがあれば、
お気兼ねなく当院へご相談ください。

 

 

 

正畠(しょうばたけ)歯科医院
〒710-0046
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歯科とは持病や投薬情報も共有を!

こんにちは。院長の正畠昌幸です。
つい先月までは暑さ対策をする毎日でしたが、
9月も半ばを過ぎ、
ようやく過ごしやすくなってきたように感じます。

さて、歯科医の受診を検討している方の中には、
すでに内科などで別の治療を受けている方も
いらっしゃるのではないでしょうか。

今回は歯科の受診時に
特にご留意いただきたい持病やお薬の種類
治療中の場合はどうしたら良いか
まとめてみました。

 

1. 血栓症

血栓症は、血の塊が血管を閉塞してしまう病気です。
治療のためには血液をサラサラにする
「抗血栓薬」が処方されます。
同薬を服用中に歯科で抜歯などの外科手術を受けると、
出血が止まりにくくなるため注意が必要です。

ただ服用中の方は、「歯医者へ行くから…」と自己判断で
休薬することはお止めください。
投薬中の旨ご申告いただければ、
止血に多めのお時間を頂戴するなどの
状況に応じた対応を致します。

2. 高血圧症

高血圧症のため血圧を下げるお薬を服用中の方も
必ず歯科へお知らせください。
また、ご来院の前にも通常通りお薬をお飲みください。
血圧の上昇による万一の脳出血などを防ぐためにも、
歯科では血圧を測りつつ、
患者様のご体調を見ながら治療を進めさせていただきます。

3. 糖尿病

手術後の感染や炎症、
低血糖性昏睡を防ぐためにも、
歯科治療は糖尿病の主治医と
連絡を取り合いながら進めます。

そのため服用中のお薬の情報以外に、
症状や主治医の情報もお教えください。
歯科治療の際は、血糖の異常低下を避けるために
食事は抜かずにご来院をお願いいたします。

4. 骨粗しょう症

骨が弱くなる骨粗しょう症の治療で
骨代謝を人為的に変える
「骨吸収抑制薬」を飲んでいる方は、
抜歯やインプラントなど
お体に負担の大きな治療を受けた際、
まれに顎の骨の壊死が起こってしまいます。

そのため、飲んでいるお薬や注射については
必ずお知らせください。
お薬の影響は数ヶ月残るため、
「数週間前に服用が終わって現在は飲んでいない」
という場合も情報の共有をお願いいたします。

 

以上、ご留意いただきたい持病や投薬について、
いくつかご紹介をさせていただきました。

歯科と持病や治療について情報共有がされていないと、
治療が長引いたり、
治療中に事故が起きたりする
リスクが高まります。

治療をスムーズ・確実に進めるためにも、
持病がありお薬を服用中の方は、
必ず歯科ドクターへも伝えましょう。

 

 

 

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お口の衰えは要介護の入り口?「オーラルフレイル」とは

 

こんにちは。院長の正畠です。
今年は9月16日が敬老の日ですね。

 

お年寄りを敬い、
長寿を願う日ということで、
ご高齢のご家族へお祝いをする方も
いらっしゃるのではないでしょうか。

 

年を重ねても若々しく
元気に過ごしたいものですが、
実は、加齢による衰えと
お口の状態には深い関わりがあるのです。

 

そこで今回は、
心身の衰えにつながりうるお口の機能低下、
オーラルフレイルについてお話ししていきます。

 

 

 

 

◆そのお口の変化
 実はオーラルフレイルかも?

 

食事をしていて、以前よりも
「むせやすくなった」
「食べこぼしが増えた」
と感じたことはないでしょうか。

 

 

 

オーラルフレイルとは、
このような日常で感じる
”お口のささいな衰え”のことで、
「健康な状態」と
「お口の機能が低下した状態」の
ちょうど中間に当たります。

 

この段階で適切な対応を行えば、
元の健康な状態に戻れるのが
オーラルフレイルの大きな特徴です。

 

一方で、日常生活において、
このようなささいな衰えは
「年をとれば仕方のないこと」
と軽視しがちで、
そのまま放置してしまう方
少なくありません。

 

 

 

 

◆放置厳禁!
 オーラルフレイルが要介護の原因に!?

 

オーラルフレイルを放置すると、
その先にはさまざまなリスクが
待ち受けています。

 

たとえば、「噛みにくい」という状態が続くと、
人はおのずとやわらかい食品を
好んで食べるようになります。

 

その結果、噛む筋肉がますます弱くなり、
やがて噛めなくなるという
お口の機能低下に至ってしまいます。

 

このように、はじめは
「噛みにくい」「飲み込みにくい」
だったものが、次第に
「噛めない」「飲み込めない」
という機能低下に至ってしまうのが、
オーラルフレイルの怖いところです。

 

さらに、オーラルフレイルは
お口の問題だけにとどまらず、
全身の衰え(身体的フレイル)にも影響します。

 

ある調査では、オーラルフレイルの人は
そうでない人と比べて、
要介護になるリスクが約2.4倍、
4年以内に亡くなるリスクが約2倍になると
報告されています。

 

 

 

オーラルフレイルが原因で
要介護に至ってしまうと、
元の健康な状態に戻すのは難しくなります。

 

したがって、ほんの少しの衰えも
「年のせい」と軽く見ず、
早め早めに対処していくことが肝心です。

 

 

 

 

◆ささいな変化に気づくことから!
 早期対応が大切です

 

食べこぼしや、むせやすくなるほか、
お口の渇き
普段の会話で言葉をはっきり発音できないなど、
これらに身に覚えがある場合は、
オーラルフレイルが疑われます。

 

 

 

 

大切なのは、
オーラルフレイルを自覚したら
早期の機能改善に取り組むことです。

 

いつまでもおいしく食事を楽しみ、
健康的な生活を送るためにも、
早めに歯科医院で相談し、
適切な指導を受けましょう!

 

 

 

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歯周病と認知症の関係

こんにちは。院長の正畠昌幸です。
立秋が過ぎても、
昼間は汗ばむ日々が続いていますね。
衣替えはまだまだ早いように思えますが、
今のうちに準備しておくことで、
余裕を持って秋を迎えられます。

急な気温の変化にも適応できるよう
早め早めに行動し、体調管理に努めましょう。
さて、前回のブログでも特集した歯周病は、
心臓病だけでなく全身の様々な病気とも
密接に関わっています。

今回はその一つである認知症
フォーカスしたいと思います。

 

 

認知症の原因は
・アルツハイマー型
・脳血管性
・レビー小体型
・その他

に大別されますが、その7割が
アルツハイマー型と呼ばれるものです。

このアルツハイマーの原因は
「老人斑アミロイドβ」と呼ばれる
異常なタンパク質によるもので、
この、アミロイドβが脳内の神経を壊し、
脳を萎縮させることで
アルツハイマー型認知症が発症します。

 

 

この、アルツハイマーの原因となる
アミロイドβは近年の研究で、
歯周病菌によって生成されることが
明らかになりました。

マウスを対象に歯周病菌を持つ個体と
持たない個体を比較したところ
生成されるアミロイドβの差は10倍にも及ぶ
との結果が発表されています。

つまり、アルツハイマーの発症を防ぐには、
歯周病の治療が非常に有効なのです。

歯周病は3 0歳以上の成人の
約80%が罹患しているとされながらも、
一見しただけではなかなかわからない、
厄介な病気です。

しばらく歯医者へ行っていないな
という方がいらっしゃいましたら、
ぜひ一度、健診にお越し下さい。

トラブルを未然に防ぎ
健やかな日々を過ごしましょう。

目に見える症状が現れる前の、
定期的なメンテナンスがお勧めです。

 

 

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口腔ケアが命を守る!歯周病と心臓病の密接な関係

 

こんにちは。院長の正畠です。
8月に入り、いよいよ夏本番となりました。
厳しい暑さが続きますが、
こまめな水分補給と体調管理を心がけ、
この夏を乗り切っていきましょう。

 

さて、8月10日は
「健康ハートの日」です。
810=ハートの語呂にちなみ、
心臓病の予防キャンペーンの一環として
日本心臓財団が提唱しました。

 

日本人の死亡原因第2位の心臓病
歯科とも密接に関わっており、
口腔ケアが不十分だと
心筋梗塞などの重篤な病気に
かかりやすくなることが
わかっています。

 

そこで今回は、
あまり知られていないお口と心臓の意外な関係や
そのリスクについて、詳しく解説していきます。

 

 

 

 

◆歯周病になると
 心臓病のリスクが2倍に!?

「歯周病」と聞くと、
お口だけの問題と感じるかもしれません。

 

しかし、近年は世界各国の研究によって、
歯周病が全身のさまざまな病気と
関係していることがわかってきました。

 

心臓病もそのひとつで、
国内で実施されたある調査では、
歯周病の疑いが強い人は、
そうでない人と比較して
心筋梗塞の発症数が約2倍に上るとの
データが報告されています。

 

 

 

これまで、心臓病の危険因子としては
高血圧や肥満、喫煙などが
主に挙げられていましたが、
ここにきて「歯周病」
無視できない存在であることが
明らかになってきたのです。

 

 

 

 

◆歯周病が心臓に影響するのはなぜ?

 

歯周病と心臓病、
一見すると無関係に思える
この2つの病気に
いったいどのような関わりがあるのでしょうか。

 

そのメカニズムについては、
現在までに次の2つの説が
考えられています。

 

1つは、歯周病菌が血流に乗って心臓へ運ばれ、
血管に炎症を起こすという説です。

 

この炎症によって心臓の血管の壁が厚くなると、
いわゆる「動脈硬化」が進行し、
狭心症や心筋梗塞を引き起こします。

 

実際に、動脈硬化を起こした患者さんの
心臓の血管を調べた研究では、
数種類の歯周病菌が
発見されたという報告があります。

 

 

 

もう1つは、歯ぐきの炎症そのものが
心臓病をはじめとする
全身の病気の引き金になるという説です。

 

歯周病で歯ぐきが腫れると、
その部位からは炎症に関連した
さまざまな物質が放出されます。
これらの物質が心臓に運ばれると、
血管などに悪影響を及ぼすことがわかっています。

 

 

 

 

◆命を守るためにも歯を大切に!

 

生活習慣病の予防といえば、
「食事」「運動」「禁煙」「睡眠」などが
重要視されてきました。

 

これらに加えて
「口腔ケア」も徹底することが、
今後の生活習慣病予防における
大切な取り組みになります。

 

 

健康診断だけでなく、
歯科での定期検診も欠かさずに、
常に良好なお口の状態を目指しましょう!

 

 

 

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もしもに備える、歯のけがの対処法

こんにちは。正畠昌幸です。
学生の皆さんは、
そろそろ夏休みを迎えるころでしょうか。
長期休暇などで時間に余裕があるうちに、
歯科医院でお口の状態を
チェックしておくのがおすすめです。

健康なお口で、笑顔いっぱいの
夏休みを過ごせるといいですね。

 
さて、夏休みといえば
イベントが目白押しですが、
そんな楽しいときにほど
うっかりは起こりがちです。

今回はそんなもしもに備えた
歯の怪我の対処法
について
お知らせします。

こちらの画像は、何かしらの事故で歯が折れるなどした際に
取るべき行動のフローチャートになります。

先ずは、歯以外に問題がないか確認した後、
状況によって対処を進めます。

更に、その時に歯が抜けてしまった場合は、
上部の画像にある「4つのない」
しっかりと守ってください。
ポイントは、

・(抜けた歯を)捨てない
・洗わない
・歯の根に触らない
・乾燥させない(牛乳や生理食潜水などに浸す)

です。
上記を守り、速やかに適切な処置をすれば
歯が抜けてしまったとしても
回復が期待できます。

 
「もしも」は起きないように
注意するのが一番ではありますが、
万一のときにも対処法を知っていれば
パニックにならず、
より良い行動を取ることができます。

年齢を問わず、
どなたにも共通する対処法になりますので、
是非、頭に入れておかれると良いでしょう。

 

 

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睡眠不足は歯にも悪い?知っておきたい眠りとお口の関係

 

こんにちは。院長の正畠です。
7月に入り、夏の暑さが
本格的になってきました。

 

昼だけでなく夜も暑さが続くと
寝苦しさを感じることで、
なかなか寝付けずに睡眠不足に陥ることも。

 

この睡眠不足
心身の健康にとっての大敵ですが、
実はお口にも悪影響を及ぼすことを
ご存じでしょうか?

 

今回は睡眠とお口の健康の関係性について
お話ししていきます。

 

 

 

 

◆睡眠不足で歯が危険にさらされる!?

 

不十分な睡眠によるリスクのひとつが
むし歯の進行です。

 

「しっかりと歯みがきをしていれば大丈夫」
と思われるかもしれませんが、
これだけでは
むし歯を防げない恐れがあるのです。

 

では、どのようにして睡眠不足が
むし歯の進行を招くのでしょうか?

 

その要因は、だ液の減少です。

 

だ液はお口の中の汚れを洗浄したり、
歯の修復を促したりすることで、
むし歯の進行を防ぐ役割を果たしています。

 

しかし、睡眠不足によって
自律神経が乱れると、
だ液の分泌量が減少します。

 

この結果、だ液によって
歯を守る働きが不十分になり、
むし歯が進行しやすくなります。

 

 

 

 

 

◆むし歯だけじゃない!?
 睡眠不足によるもうひとつのリスク

 

睡眠不足によって引き起こされる
もうひとつのリスクが歯周病の悪化です。

 

歯周病は歯を支える骨が
溶けてしまう病気で、
最悪の場合は
歯が抜けてしまう恐れもあります。

 

では、睡眠不足と歯周病は
どのように関係しているのでしょうか?

 

これらを結びつける
キーワードが「糖尿病」です。

 

糖尿病は血液中の血糖の増加により、
やがてさまざまな合併症を引き起こす病気で、
数ある発症要因のひとつに
睡眠不足が挙げられています。

 

そして、糖尿病は
先に述べた歯周病と深い関係があり、
相互に症状を悪化させることが
明らかになっているのです。

 

 

 

いずれも自覚症状に乏しいため、
「気づいたら糖尿病も歯周病も悪化していた…」
といった事態にもなりうる、
まさに恐ろしい病気です。

 

 

 

 

◆良質な睡眠のカギは「歯の本数」にあり

 

先にご紹介したケースとは逆に、
歯の状態が睡眠時間に影響を及ぼすことも
あると言われています。

 

ある研究では、
歯の本数が少ないと睡眠時の呼吸を妨げ、
睡眠時間に影響する恐れがある、
との指摘をもとに、
調査が実施されました。

 

その結果、歯の本数が少ない人は
20本以上歯がある人に比べて、
睡眠不足、または長時間眠りすぎるリスクが
高くなることが明らかになりました。

 

このように、お口と睡眠は
お互いに深い関係性があり、
ときに健康そのものを左右するといっても
過言ではありません。

 

 

 

 

◆お口のケアと良好な睡眠で
 健やかな毎日を!

 

健やかな生活を送るためには
良質な睡眠とお口の健康維持、
どちらも欠かすことができません。

 

 

 

 

毎日の生活習慣を整えつつ、
お口の状態に不安がある方は
早めに歯科を受診することをおすすめします。

日々のセルフケアで
万全の対策を心がけて、
暑い夏も元気に乗り切りましょう!

 

 

 

正畠(しょうばたけ)歯科医院
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