月別: 2024年9月
歯科とは持病や投薬情報も共有を!
こんにちは。院長の正畠昌幸です。
つい先月までは暑さ対策をする毎日でしたが、
9月も半ばを過ぎ、
ようやく過ごしやすくなってきたように感じます。
さて、歯科医の受診を検討している方の中には、
すでに内科などで別の治療を受けている方も
いらっしゃるのではないでしょうか。
今回は歯科の受診時に
特にご留意いただきたい持病やお薬の種類、
治療中の場合はどうしたら良いかを
まとめてみました。
1. 血栓症
血栓症は、血の塊が血管を閉塞してしまう病気です。
治療のためには血液をサラサラにする
「抗血栓薬」が処方されます。
同薬を服用中に歯科で抜歯などの外科手術を受けると、
出血が止まりにくくなるため注意が必要です。
ただ服用中の方は、「歯医者へ行くから…」と自己判断で
休薬することはお止めください。
投薬中の旨ご申告いただければ、
止血に多めのお時間を頂戴するなどの
状況に応じた対応を致します。
2. 高血圧症
高血圧症のため血圧を下げるお薬を服用中の方も
必ず歯科へお知らせください。
また、ご来院の前にも通常通りお薬をお飲みください。
血圧の上昇による万一の脳出血などを防ぐためにも、
歯科では血圧を測りつつ、
患者様のご体調を見ながら治療を進めさせていただきます。
3. 糖尿病
手術後の感染や炎症、
低血糖性昏睡を防ぐためにも、
歯科治療は糖尿病の主治医と
連絡を取り合いながら進めます。
そのため服用中のお薬の情報以外に、
症状や主治医の情報もお教えください。
歯科治療の際は、血糖の異常低下を避けるために
食事は抜かずにご来院をお願いいたします。
4. 骨粗しょう症
骨が弱くなる骨粗しょう症の治療で
骨代謝を人為的に変える
「骨吸収抑制薬」を飲んでいる方は、
抜歯やインプラントなど
お体に負担の大きな治療を受けた際、
まれに顎の骨の壊死が起こってしまいます。
そのため、飲んでいるお薬や注射については
必ずお知らせください。
お薬の影響は数ヶ月残るため、
「数週間前に服用が終わって現在は飲んでいない」
という場合も情報の共有をお願いいたします。
以上、ご留意いただきたい持病や投薬について、
いくつかご紹介をさせていただきました。
歯科と持病や治療について情報共有がされていないと、
治療が長引いたり、
治療中に事故が起きたりする
リスクが高まります。
治療をスムーズ・確実に進めるためにも、
持病がありお薬を服用中の方は、
必ず歯科ドクターへも伝えましょう。
正畠(しょうばたけ)歯科医院
〒710-0046
岡山県倉敷市中央2丁目18-8
TEL:086-422-3027
URL:https://www.shobatake.com/
Googleマップ:https://goo.gl/maps/ZkpmQum2siN5ontW9
お口の衰えは要介護の入り口?「オーラルフレイル」とは
こんにちは。院長の正畠です。
今年は9月16日が敬老の日ですね。
お年寄りを敬い、
長寿を願う日ということで、
ご高齢のご家族へお祝いをする方も
いらっしゃるのではないでしょうか。
年を重ねても若々しく
元気に過ごしたいものですが、
実は、加齢による衰えと
お口の状態には深い関わりがあるのです。
そこで今回は、
心身の衰えにつながりうるお口の機能低下、
オーラルフレイルについてお話ししていきます。
◆そのお口の変化
実はオーラルフレイルかも?
食事をしていて、以前よりも
「むせやすくなった」
「食べこぼしが増えた」
と感じたことはないでしょうか。
オーラルフレイルとは、
このような日常で感じる
”お口のささいな衰え”のことで、
「健康な状態」と
「お口の機能が低下した状態」の
ちょうど中間に当たります。
この段階で適切な対応を行えば、
元の健康な状態に戻れるのが
オーラルフレイルの大きな特徴です。
一方で、日常生活において、
このようなささいな衰えは
「年をとれば仕方のないこと」
と軽視しがちで、
そのまま放置してしまう方も
少なくありません。
◆放置厳禁!
オーラルフレイルが要介護の原因に!?
オーラルフレイルを放置すると、
その先にはさまざまなリスクが
待ち受けています。
たとえば、「噛みにくい」という状態が続くと、
人はおのずとやわらかい食品を
好んで食べるようになります。
その結果、噛む筋肉がますます弱くなり、
やがて噛めなくなるという
お口の機能低下に至ってしまいます。
このように、はじめは
「噛みにくい」「飲み込みにくい」
だったものが、次第に
「噛めない」「飲み込めない」
という機能低下に至ってしまうのが、
オーラルフレイルの怖いところです。
さらに、オーラルフレイルは
お口の問題だけにとどまらず、
全身の衰え(身体的フレイル)にも影響します。
ある調査では、オーラルフレイルの人は
そうでない人と比べて、
要介護になるリスクが約2.4倍、
4年以内に亡くなるリスクが約2倍になると
報告されています。
オーラルフレイルが原因で
要介護に至ってしまうと、
元の健康な状態に戻すのは難しくなります。
したがって、ほんの少しの衰えも
「年のせい」と軽く見ず、
早め早めに対処していくことが肝心です。
◆ささいな変化に気づくことから!
早期対応が大切です
食べこぼしや、むせやすくなるほか、
お口の渇きや
普段の会話で言葉をはっきり発音できないなど、
これらに身に覚えがある場合は、
オーラルフレイルが疑われます。
大切なのは、
オーラルフレイルを自覚したら
早期の機能改善に取り組むことです。
いつまでもおいしく食事を楽しみ、
健康的な生活を送るためにも、
早めに歯科医院で相談し、
適切な指導を受けましょう!
正畠(しょうばたけ)歯科医院
〒710-0046
岡山県倉敷市中央2丁目18-8
TEL:086-422-3027
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